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言葉の巡礼/京都

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 息を吸って吐いてアルバイトを辞めた私に、NetflixAmazonプライムは優しい。夜に友人とクラブメトロへtofubeatsやokadadaが出演するイベントに行くので、仮眠をしつつ映画を観ていた。

 MacBookの前に横たえているとせり上がってくる退屈に負けないように、どうにかこうにか意識を変えようとする。「放った矢尻が額に当たり突然のタイムリープで現代の京都の学生が暮らすアパートの一室に舞い降りた動植物を愛する石器時代の青年」として「ファンタスティック・ビースト」を観たものの、現代人としても驚愕ばかりだった。登場人物たちの関係性が飲み込めず、気がつけば眠りの国。

 

 明日のために久方ぶりにスーツを干した、これは私の鎧にはならない。