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言葉の巡礼/京都

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 古代イスラエル宗教史から始まり礼拝学で終わる、実に神学部らしい一日。夏の休暇の間に、ダルマ落としみたくアラビア語に関する記憶が欠落していて驚く。全てはインシャアッラー、とも言っていられない。

 

 愛しのギッフェルを買いにベーカリーへ行くと、見知った顔。先日のフェミニズムに関する勉強会で話した教授だった。どうして5m後方からでも認識できたかって、タイプだからに決まっている。爬虫類のような冷たい切れ長の瞳とは裏腹に、お茶目な人にいっとう弱い。近日開催される学会について教えてもらい、手を振って別れる。

 

 明日の私、水晶鶏を作ってください。